千葉工業大学 工学部 機械電子創成工学科の卒業認定要件として,卒業研究論文を提出することが必要条件です.
小学6年間,中学3年間,高校3年間,そして,大学4年間という,合計16年間の学業の「集大成」となるものですから,
持っている能力の全てを使って,しっかりと自分の主張を「卒業論文」に書き込んで下さい.
集大成としての卒業論文の執筆に注力して頂くこと, そのために,ここに述べる「卒業論文についての一考」が参考になるのでしたら幸いです. それが,一考として記述する目的となります.
ただ勘違いをされないように記述しますが,以下の意見は,(1)千葉工業大学 工学部 機械電子創成工学科 佐藤研究室だけの独自ルールであり,全ての方には到底,適用できません.(2)佐藤自身の価値観の変化から変わることもありえます.ご了承下さい.
読んだことが無い方は購入して読むべきだと思いますが,要点をまとめますと,
卒業論文の評価ポイント
と,記されています.
卒業論文を執筆する際,下記のような流れを意識してみてください.
指定のファイルホルダに,下記のような印刷物としてまとまります.
卒業論文は,ページ数を競うようなものではありません.つまり,
たくさん記述すれば良い訳ではありません.
本文は20ページ程度で,「しっかりと考えられて,推敲を重ねて正しい表記で,誤字脱字が無く,独自の主張があるもの」を目指して下さい.
また付録に際限は無いですが,20ページを超えるようならば,本文と同じボリュームになってしまいますから,再考して下さい.
「参考文献」が乏しい卒業論文は,卒業論文自体の存在を否定していますし,残念な論文と言わざると得ません.
つまり,先人への敬意は,エンジニアは絶対に失ってはなりません.
卒業論文の本文20ページ程度に,「表紙」,「概要」,「目次」,「参考文献」,「付録」のほか,「図・表」を含める,あるいは,含めないことについて,ご自身で判断ください.
これまで,すこし誤解があったかもしれませんが, 「20ページ」分を文章量として満たすことに意味はなく,「20ページ」分しか書けないので余計な部分は削ぎ落としてください.
「理科系の作文技術」(木下 是 著)を読んで,自分の中で基準を作ってから,執筆に臨むのが良いです.
研究室にずっと残ります.少なくとも「佐藤研究室,解散の日」までは保管されます.
『卒業論文は,そのまま残しておくことに価値があるんですよ.』 by 船戸先生.