先生方とお話していて,「就職活動」を理由にして,「研究活動(卒業研究)」を蔑ろにするって,『それって違うけどなぁ』と盛り上がりました.
担当者:「◯◯さん,来週の月曜日に面接のために来社して頂けますか?」
学 生:「申し訳ありません,その日は大学のゼミがあり,欠席ができません.」
担当者:「では,ご都合の良い日時を教えて下さい.」
学 生:「ありがとうございます,来週の火曜日でしたら,終日,都合がつきます.」
担当者:「そうですが,では,来週の火曜日に来訪頂けますか?」
学 生:「ありがとうございます,よろしくお願い致します.」
担当者:「(学業を疎かにしていない,好青年だな)」
担当者:「◯◯さん,来週の月曜日に面接のために来社して頂けますか?」
学 生:「(ゼミがあるけど…)はい,大丈夫です.」
担当者:「では,来週の月曜日にお待ちしております.」
学 生:「ありがとうございます,よろしくお願い致します.」
担当者:「(4年生だから,講義は無いのかな.)」
学 生:「(ゼミくらい休んでも,先生に怒られたりはしないだろう.)」
上記のやりとりにおいて*1,【理想的】な方では,現在は学生の身分であるから,その本分である「学業」を大切にしている姿勢は,その人が社会人となった際には,そのときの本分である「就業」を大切にすることが同時に証明されることになり,好印象だと思います.
一方で,本分である「学業」を疎かにする(そういう心構え,姿勢の)人が,なぜ社会人になっただけで「就業」ならば真面目に取り組む…と保証されるのでしょうか?
信念もなく「ただ頑張ります」と繰り返すのは,流行りの言葉でいう社畜精神ではなかろうかと思います.自分の職業に誇りを持ち,一方で謙虚さを備えながら,その道のプロになるために「今の私のすべきことは◯◯です.」と,誰にでも胸を張って言える状態を維持して,人生を歩んでいって欲しいです.
あなたが入社したい会社が,学業の重要性を理解して下さらないのならば,いずれご自分が苦しむことになってしまうと予感します….
講義に出席すること,ゼミに参加すること,研究進捗を報告すること,等など,それらは「権利」であり,「義務」ではありません.
一方で,講義/ゼミを欠席すること,研究進捗報告をサボることで生じる「如何なる不利も甘んじて受け入れます*2.」という気概,その責任を正しく理解した上で,自由に就職活動して下さい.
当方,就職を希望する会社へ提出する「エントリーシート」を書いたことがない…ことを理由にして申し訳ありませんが,就活する学生さんは「志望動機」や「自己PR」,「取り組んでいる研究」などを執筆する必要があり,少なからず困るようですね.
その添削を依頼されることがあり,その都度…思うことですが,大事なことは「具体的な内容であるか否か?」だと思います.具体的なエピソードに基いていれば充分であり,「会ってみたい」と思ってもらえるように,「ご自分の物語」を大切にしてください.