*** 緒言 [#j1a3a128]
 大学講義というものにおいて,毎回毎回が「知的な刺激に溢れ,愉しくて,時間を忘れる」くらい集中してしまうことで,自ずと「しっかりと学べてしまっている!」のが,理想かもしれません.&BR;
&BR;
 大学教員として,講義の工夫をして,理解を促すことは大事なことだと考えていますが,
それを少し横において,
ここで,1つだけアドバイスをさせて下さい.それは「ノートを''丁寧に''とりましょう」…です.

***「講義」中では. [#w6b721d2]
 大学の講義は,退屈だと感じるかもしれませんが,専門職として,いつか使う知識であるはずです.また,多くの学問は驚くほどに体系化されています.どうか,まず,それを信じて下さい.&BR;
 ですので,退屈だと感じた場合も,講義ノートを丁寧に取ることで,早く時間が過ぎますし,丁寧なノートは「達成感」を予想以上にもたらします.

***そして「研究活動」中でも. [#td445bda]
 研究活動中は,新しいことに出逢うことが本当に多いです.そして,驚くほど,それをすぐに忘れます&wink;
&BR;
 出逢った経験・知識は,もったいないですから,なんでも残しておきましょう.後から見る丁寧なノートは「達成感」を約束します.

***きっと「仕事」中でも. [#ieec7ef1]
 しっかりと人の話を聞いて,丁寧にメモを取る人は,ものすごく信頼されます.そういうところを意外に,上司(and/or 同輩・後輩)は見ていますよ.&BR;
 仮にですが,別に上司に見てもらえてなくても,「達成感」は得られるはずです.

*** 好きな逸話 [#p118a622]
 イギリスの物理学者の
[[マイケル・ファラデー:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%87%E3%83%BC]](Michael Faraday, 1791~1867)は,
ロンドン郊外の貧しい鍛冶屋に生まれ,製本屋に丁稚奉公していた時に,
王立研究所で著名な科学者であった
[[ハンフリー・デービー:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC]](Sir Humphry Davy, 1778~1829)の講演会があり,
その講演を聞く機会を得たそうです.
そして,その講義筆記ノートとその内容に関する自らの意見を各所に付して,デービーに送ったそうです.
その後,それを読んだデービーは,彼の才能に驚き,自分の実験助手に迎えたそうです.

*** 参考文献 [#r2dd2817]
・[[科学ってなんだろう:http://www.thediracsea.org/k-faradey.html]]&BR;
・[[実験ノートには何を記録するのか?:http://www.huffingtonpost.jp/takahiko-nojima/experiment-note_b_5081677.html]]&BR;
・[[ラボノートとは何か?:http://www.rpip.tohoku.ac.jp/faq/faq_l.html]]

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