*** 目的 [#w0968c6b]
千葉工業大学 電気電子情報工学科の卒業論文には,A4用紙1枚程度の英文概要(Abstract)が含まれ%%る.%%ていました
((改組(2016年度)があり,所属学科が変わりましたことから,英文概要(アブストラクト)は廃止されました.)).

英文概要は読者がそれを読むことで,論文内容が大まかにでも理解できるようにするべきものであり,
執筆者はそのような気を配って記述する必要がある.&br;
&br;
さてここでは,大方の学生さんがはじめて自身の書きたいことを英文にする際,書き方が分からずに困るだろうと予測するので,少しでもヒントになれば,と思い記述するものである
((ただの逃げ口上でありますが,万人に対応できるものではない,ことを留意して下さい.)).

*** 提案 [#gb265d30]

いきなり「英語」で書くのは,おそらく無謀だと思うので,下記ルールを提案したい.&br;

- 日本語で記述する内容をまとめる.
- ''(主語,動詞,目的語を意識した日本語に直してみる)''
- 頑張って英訳する.
- 全力で推敲する.

実際に記述する内容について困っているならば,参考文献より,下記のルールをそのまま提案したい.&br;

- 研究背景…研究の重要性を示す情報(1~2文または省略).
- 研究目的…何をしようとしたのか?(1~2文)
- 手法手段…どのような手法を採用したのか?(1~2文)
- 実験結果…主要な結果とその考察(2~3文).
- 結  論…伝えたいメッセージ,今後の課題(1~2文).

*** 心構え [#sf02e32b]

Abstractを記述するに当り,
常に読者の視点から作成することが大切である
((他人が読む可能性がある文章の全てが当てはまる)).

- 簡潔であること.
- 分かりやすく,読みやすいこと.
- 正確であること
- 論文を評価する文章を入れないこと.

*** 提出についての注意 [#i193b030]

- 誤字脱字がないか,よくよく確認する.
- 音読して,リズムが悪いところがないか,気にする.
- 内容が正確であるか充分に確認する.
- 提出日についても同様に確認する.

*** 実話 [#e49bfca4]

佐藤君,『英語が苦手です.』という言い訳はしなくても良いです.その言い訳は何も生みません.

*** 参考文献 [#h9275880]
- 木下 是: 「理科系の作文技術」中公新書 (1981).
- 杉原 厚吉: 「理科系のための英文作法」中公新書 (1994).
- 中田 亨: 「卒業論文術―この通りに書けば卒論ができあがる」講談社 (2010).
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