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卒業生より

To Those Who Aspire to Engineering.

彼らの道は一つの信念から始まった。
「不可能」という言葉を、可能性へと変える力。

技術とは、ただの道具ではない。
人々の生活を豊かにし、世界をより良い場所へと導く希望。
君の中にも、その炎を宿している。

夢を追い続けることの大変さを、君は知っている。
だが、夢を追う旅は、一人ではない。
先人たちの足跡が、確かな道しるべとなる。

技術を愛し、夢を追い続ける君へ。
挑戦の日々に疲れた時、空を見上げてほしい。
そこには、限りない可能性が広がっている。

後輩よ、この旅路は決して平坦ではない。
しかし、その心が燃える限り、道は開ける。
技術を通じて、世界に新たな光をもたらそう。

これからも、君の旅路に、無限の創造と成功が満ちるように。
そしていつの日か、君が誰かの灯台となり、次世代へとその光を継ぐ日が来ることを。
夢見る心を持ったすべての後輩へ、卒業生より。

[The Engineer of Somewhere]

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卒業生より

We cannot learn without pain.

 佐藤研究室に所属している学生,卒業生&修了生の皆さん,毎年研究テーマを変えさせられた修了生です.

 早速ですが,皆さんは,佐藤先生に「僕の言いたいことがわかるよね.察してよ.」と,言われたことがありますか?または,それに近いことを言われたことがありますか?「察してよ」と言われたら,「何を察すればいいのですか」と,聞き返すことが大事です.佐藤先生の部屋で,重圧に負けないように聞き返してください.聞き返したところで,何か変わるわけではありませんが,佐藤先生からはっきり言わせるのが大事です.

 前置きが長くなりましたが,大学院1年目の12月頃に,佐藤先生から「僕の言いたいことがわかるよね.察してよ.」と言われました.案の定,察した私は,残りの1年間を企業で過ごすことになりました.

 その1年間は,とても濃密でした.外資系企業の研究・開発に対する考え方を知ることができ,さらに特許に関する開発もかかわることができました.外資系企業なのでチームリーダは,フランス人で,もちろん会議は英語でした.私は,英語ができなかったので,会議で何を話しているのかさえ分かりませんでした.ただ会議で,一週間何をやっていたのかを報告しなければならなかったので,そこだけ英語で頑張っていましたが,通じているのかさえ分かりませんでした.このときほど,英語を勉学しておけばよかったと思うことはありませんでした.他にも,ドイツ人の大学生が,インターンのために日本に来るのも驚きました.

 勉学は,いつ始めても遅くないと思いますが,必要なときほど急に来ます.

[記入者:A.Kosugi]

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卒業生より

No water, no life

水は私たちの生活に欠かせないものです.

皆さんは水を大切に使っていますか?

水は限りある資源です.

無駄に使い続けるといつか足らなくなります.

ですが,現在ではあまり水不足になることはありません.

しかし,一部地域では水が不足気味になるところがあり,一定の基準を下回ると水の使用制限を設けるところがあります.

皆さんの地域でも今後,無駄に水を使い続けると使用制限が設けられることがあるかもしれません.

この機会に水の使い方について見直してみてはどうでしょうか.

P.S. 転勤が決まりました.

[記入者:R.Nishikawa]

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卒業生より

Toronto

 私は修士課程在学中に,交換留学生として,トロント大学へ半年間留学させていただきました.

 帰国した当初は,多少向上した英語力や,国籍の異なる友人及び彼らとの交流を通じて培われた他人の価値観や考え方に対しての高い受容性等,自分が獲得したであろうものを反芻しては,優越感にも似たような感情に浸っていたように感じます.

 しかし今になって,当留学を通して得たものの多くは,さほど特別なものではないと考えるようになりました.上述した内容について言えば,英語など,オンライン英会話等といったネイティブスピーカーと会話できる機会が豊富に存在する現代において,習得するのはさほど難しいものではないと思いますし,海外の友達についても,国内で出会うこと,さらにそれに付随して起こるマインドの変化を経験することは,わざわざ留学をせずとも十分に可能ではないでしょうか.

 もちろんものは言いようですから,それらを他人には実りのある功績に見えるよう切り取ることもできます.「英語を習得したことにより仕事の選択肢が増えた」だったり,「海外の友達ができたことで国際問題への関心が高まった」等と,無骨で稚拙ながらも,それなりにきれいにまとめ上げることもできるのですが,それをしてしまうと,SNSやネット上の体験談により形成された留学の”あるべき姿”に囚われていた当時の自分が馬鹿らしく思えてきてしまうような,そんな気がするのです.

 とは言っても,トロント大学という世界でもトップクラスの大学において,各国の優秀な学生たちと交流できた時間だけは,貴重なものであったと心から感じます.プログラミング知識皆無の状態から数日でゲームを組むまでに成長してしまう 2 歳年下のブラジル人,学生ながらオリンピックで銀メダルを獲得した体操選手,学業の片手間で書籍を執筆し出版する PhD の学生や,受験戦争が過激な中国において 2 学年の飛び級を経験し清華大学(中国 No.1 大学)へ入学した中国人,あとめちゃめちゃ美人なロシア人等々,様々な正真正銘の天才達が私を担ぎ上げ,彼らが普段目にしているであろう高い視座からの景色を垣間見せてくれたことは,自分の無力さを客観的に認識できたという点で,その後の人生において非常に有益な経験となったような気がしています.

A.Odaka

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卒業生より

Like Father, Like Son

 昨年末に子どもが生まれ,今月1歳の誕生日を迎えることができました.それと同時に私と妻も親になって一年が過ぎたことになり早いものだと感慨深く感じています.ミルク,おむつ替え,寝かしつけ・・・etc.振り返ると何もまだできない子を育てるのは非常に大変なものだと痛感しました.

 こういった過程を自分が生まれたときにやってもらっていたと思うと両親に対する思いも大きく変わりました.本当に大変だっただろうと想像がつきます.1歳ときの記憶なんてなんてまだ物心がなく何も覚えていないものですが,親になってから思い知るとはなんだか不思議でもどかしいものですね.今になって感謝の念が強くなるとは思いもよりませんでした.

 年末という一年の節目ですから親との思い出に少しでも浸ってみてはいかがでしょうか.親に感謝を伝えて欲しいというわけではありません.ただ今の自分があるのは育ててくれた親がいたからなんだと振り返ることがあるといいなと思います.

[記入者:S. Ikeda]

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卒業生より

Appreciate the detours

~遠回りはした方が良い?~

私は修士課程で行った電源回路の解析を行う際に、

ある問題に躓きトランスのT型等価回路化の数式に

数か月もの間向き合い続けました。

 

 

一般的には疑問点があれば第一に自分自身で考え、

それでもわからなければ聞く/相談することが

社会人/学生問わず大事になってくると思います。

 

しかし学生という期間で問題に

じっくり腰を据えて真剣に向き合ってみませんか? 

 

自分自身で考える事は時間がかかり遠回りではありますが、

苦労して得たものは自分自身の強みになると思います。

加え腰を据えて考えることによって

深く考える力が身につくだけでなく、

本気で取り組めば愉しくなってくると思います。

 

是非考えることを愉しんでください。

 

p.s.

当時は苦しかったですが今振り返ると良い思い出です。

この問題に躓かなかったら

知ることがなかった事も知れて良かったと思っています。

(この問題を解決できなかったと思うと・・・

[記入者:Nakayama K.]

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卒業生より

Fundamental, Fundamental, Fundamental

 題目通りですが,基礎を固めることはとても重要です。ただ,基礎といってもより細かく,小さいところにどこまで目を向けられるかが大事だと思います。例えば,研究を進めていく中で,気になるところがいくつか見つかると思います。はたして,本当に気にすべきことはそれだけですか?そういうものだからと流していることはありませんか? 考えれば考えるほど,気になるところが湧き水のように溢れでてくると思います。学生生活はそれを見つけて知識や技能を培っていく時間だと思います。私は今でもそうですが…

 私事で大変恐縮ですが,ここからは私のことについて少し話したいと思います。私は学部生のとき,企業への就職希望でした。なんとか無事内定を頂き,あとは卒業して企業で働くことを考えていました。ところが,本格的に研究が進んでいくうち,自分の中で,このまま社会で自分は本当に通用できるのかと問いつつ,不安が日に日に膨れ上がっていきました。今思えば,そこが私の大きな人生の岐路だったと思います。多分… 

 あの時,自分の中で感じた違和感をきちんと対処できたからこそ,胸をはって今の仕事ができていると思います。もちろん家族,指導教員,研究室の方々の協力なくしては実現できえませんでした。本当に感謝しかありません。これからも当たり前と思う環境に慣れず,目標を立てて,それを達成できるよう日々,尽力していきたいと思います。

P.S. たのしいことをするのは楽をすることではなく,厳しいなかにこそ本当のたのしさがあるのかなと思ってます。

Fin.                  [記入者:T. Osato]

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卒業生より

Haste is from the devil.

急いては事を仕損じる.

人は生きている中でいくつもの岐路に立たされる.

無数にある選択肢の中から選択を繰り返してシーンを進める.

今日の夕飯は何にしようか.

次の休みは何をしようか.

毎日様々な選択を繰り返している.

そんな中でも大きな選択を迫られる時がある.

進学か就職か…学生として最も大きな選択.

実際に直面すると色々な外乱や焦りで冷静な判断が難しくなる.

「やりたいことをやればいい.」

そんなアドバイスをくれる素敵な紳士もいれば,

「今就職しないと後悔する.」

そんな脅迫めいた言葉をくれる先輩達もいる.

人は,自分が選ばなかった選択肢の分だけ後悔する.

他の選択をしていれば楽しかっただろうな.

この選択をしていれば幸せだっただろうな.

選択した道に満足出来ていても,心のどこかで別の選択をしていれば…と後悔してしまうものだ.

結局後悔するのだから,やりたいことをやって後悔した方がいい.

焦らずゆっくり,自分のやりたいことを見つめ直して1歩1歩と足を進める.

急がば回れではないけれど,ゆっくりのんびり過ごしませんか?

こむこむどっとこむ

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卒業生より

Fundamental things boost your life.

 今回,ポエムを書いて欲しいと依頼を受けまして,学生の頃に取り組んでいて良かったことを書かせていただきます.

 現在の業務は設計・開発職ですので,装置の動作テストとして実験を行うこともあります.予定通りの動作をすることもあればしないこともあり,その原因を考える上で大いに活躍することは電磁気学や力学になります.そこで思い出すのは,電験の試験対策と称して,マクスウェル方程式や半導体工学の基本を一つ一つ解釈していたことです.数式や図を使い,色々と想像してはノートに書いていました.正直なところ,当時は試験よりもその勉学自体を面白いと思っていただけです(汗).ただ,上述したような上手くいかない時や謎な現象に直面した時に助けてくれるのは,ノートに記述した基本事項であることが多々あります.取り組む対象は変わることもありますけれど,物理法則そのものは変わりません.今後も基礎・基本を大切にしていきたいなと思います.

[記入者:T. Uruma]